答えのない質問

どうしたら部下の自律性が高まるのか。

そこで効果的なのが「答えのない質問」なのです。
部下に考える習慣を、植えつけることを目的とするため、質問で答えを求めてはいけません。

仕事上で自分が考えていきたいこと(問題や課題)について、部下に質問します。
「お客様に、満足していただくにはどうしたらいいか」を考えていきたいと、上司が思っているとします。会話(または会議等)のなかで部下に対しても「それでお客様が満足するかな?」と質問する。この質問を繰り返していくと、先回りして答えてくれるようになります。
つまり、同じ質問を繰り返すことで、上司が大切にしている価値観や行動様式を、自然と部下に浸透させることができるわけです。

ただし、部下に信頼、尊敬されていることが前提となり、部下と一緒に考えていくことも忘れてはいけません。

悲しい出来事

あるマンションの管理組合とのお話になります。

先日、管理組合と(ある案件について)話し合いをさせて頂きました。
管理組合の理事と副理事さんいわく
管理組合は、マンションの資産を守ることを目的としているそうです。
よって障がい者がマンションに住むことによって、マンションの資産価値が下がるといっておられました。
これは、世間一般的なお話だそうです。「資産価値が下がる」の話は、副理事さんの知人の不動産屋からの情報とのことです。
その方は、知的障がい者を、知恵遅れとも言われていました。

とても悲しい話し合いでした。
これぐらいにしておきます。

気づかないうちに『上から目線』に。

上司が部下に、アドバイスをする。部下に、成長してほしいという上司の親心ですね。しかし、「上から目線で言わないでください」と拒否する部下もいます。

なぜ?

それは、自分に自信がないからです。だから、「相手と自分のどちらが上か」と比較し、「下に見られた」、「能力を見限られた」と思ってしまう。
自信があれば、人の意見に耳を傾けるだけの心の余裕が生まれますが、自信がないと、被害者意識が増幅し、逆ギレして攻撃的な言葉をぶつけることさえあります。

完璧な人間なんていません。自分の弱みを受け入れる(受容)ことで、上司のアドバイスを素直に吸収して自分を成長させることができると思うのですが、なかなか・・・。

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